帯状疱疹とワクチン

50歳を過ぎると発症リスクが高くなると言われる「帯状疱疹」
今回は帯状疱疹とワクチンに関する情報をお届けいたします。

帯状疱疹は、体内の水痘・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。

子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染すると、水ぼうそうを発症します。そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。

普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹が出る帯状疱疹を発症します。

初期症状は皮膚の痛みやかゆみ、その後に発疹や水ぶくれが帯状に現れます。

痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。

強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。

まずは免疫を低下させないために日常生活の管理が最も重要となります。

無理をしないといけない時でも、その後は、しっかり休養を取ることを心がけ、忙しい時こそバランスの良い食事をとるように意識しましょう。

また、ストレスを感じることは免疫を低下させる大きな要因となります。
リラックスできる趣味や時間をとることも重要です。

た、主に50歳以上の方は、ワクチンによる予防接種という方法もあります。

水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を高めて、帯状疱疹の発症を予防することができます。

水ぼうそうにかかったことがある人は、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防することも重要ですね。